織崎真弓子オフィシャルブログ
2023年12月21日 本当の新年をご存知ですか?
急に寒くなってきましたね。日々の忙しさに気を取られている間に、気がつけばもう師走!
あっという間のようで、そうでもなかった1年がまた一つ過ぎ去ろうとしています。
皆様は「一陽来復」(いちようらいふく)という言葉をご存知ですか。
出典は、儒教の基本経典「五経」の一つである「易経」ですが、とても簡単に言えば、二十四節気で言うところの「冬至」のことです。
冬至というと、日本ではゆず湯につかったり、カボチャを食べる風習がありますが、陰の気が極まる陰歴10月(現在の11月)が過ぎ、陽気が生じる陰歴11月(現在の12月の冬至)は、一年で最も昼間の時間が短い日となります。
そんな時は、ゆず湯に浸かって身体を温めたり、栄養豊富なカボチャを食べて寒い冬を乗り切ろうということですが、ゆずもカボチャも黄色い食べ物!古くから黄色は魔除けの色として使われてきました。
そして、冬の寒さ真っ盛りとも言える冬至ですが、「終わりであり始まりの日」として、占いの世界では特別な一日となります。
冬至の日に、来年の運気運勢を占います。織崎も自分自身の来年の運勢をこの日に占う習慣があります。1月の元旦や2月の立春ではなく、ちょっぴり早い冬至の日に占うのです。
なぜなら、これが本当の意味での新年の始まりの日だからです。
東洋の陰陽論では、万物には陰と陽の両方の側面があり、どちらか一つでは完成しないとします。
陰極まれば陽となる
陽極まれば陰となる
始まりであり、終わりである
物事は常に循環していることを表しています。
冬至とは、冬が終わり春(新年)が始まることを意味し、悪い事が続いた後は必ず幸運がやって来ることを表現しているのです。
陰は極まれば陽に転じていくように、最悪でもう限界と思った時点で、既に陽が始まっています。それに気付かずにそこで諦めてしまえば、陽に転ずる前にすべて終わってしまいます。これまでの頑張りも含め、やってきたこと全てが終わってしまうのです。
ご自身が限界だと思う、その後のあともうひとふん張りこそが、陽に転じて幸せをつかみ取る第一歩になるでしょう。
簡単に言えば、最後の最後にもう一度粘るのです!
これが本当の意味での一陽来復の深深堀(ふかふかぼり)と言えるかもしれません。
早いもので、今年も一年を振り返る時季となりました。
貴方の来年はどんな一年になるのでしょうか?
いえいえ、
どんな一年にしていきましょうか?
終わりは始まり
よくわからない言葉遊びのようにも聞こえますが、思い当たることがある方は多いのではないでしょうか。
レムニスティは12月30日から1月2日までお休みを頂戴します。
良い年末年始をお過ごしください。